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7月, 2024の投稿を表示しています

いちばん伝えたいことは何?

タイトルが無い本や映画はありません(あるのかな?)。タイトルがなければ、何に関して書かれている本なのか、何について描いた映画なのか、読破し視聴を終えるまで理解することはできません。先週読んだ本のタイトルは「集団の思い込みを打ち砕く技術」、「世界一流のエンジニアの思考法」。どちらも何についての話なのかをたちまち想起させるもので、さすが編集者さんたちのネーミングセンスはスゴイなあと思わされます。 Eメールの件名、本や映画のタイトルと同じように件名を見るだけで内容をほぼ正確にイメージできるものだと、メールの受信者はうれしいですよね。開かなくても「いま開封すべきかどうか」「スグに目を通すべきか」を判断することができる。 資料やプレゼンの表紙も同じ。何についての資料なのか、プレゼンなのか、をその一文で伝えることができるかどうかを熟慮した上でタイトルが付けられているか否かで、つまり、受け手全員が同じ認識でその先に進むことができるか否かで、資料やプレゼンの効果は大きく変わる。 そして最も重要なのはタイトルの後、当然その中身。 もっとも伝えたいことは何なのか。伝えたいことがひとつならひとつ、みっつならみっつ、メール本文、資料のコンテンツ、プレゼンで説明する内容、他はぜーんぶ忘れていいからこれだけは脳ミソに刻んで欲しい、というポイントが必ずあるはず。それにフォーカスして資料もプレゼンも整理する。 情報量を極力減らす努力と思い切りは大切なのかもしれません。 ボクの経験上、取引先相手だろうが社内メンバー相手だろうが受け取り手の脳ミソの負荷を減らしたコミュニケーションのほうが喜ばれます。たーくさんの情報を一度に渡しても、どんな優秀なひとであってもすべてをすぐに消化することはできないですから。 最悪なのは、もっとも伝えたいことが多くの情報量の中に埋もれてしまうことです。付加的な情報は受け取り手からリクエストされたときに渡す、くらいの感覚でOKじゃない? 「これだけはわかって欲しい」 その一点のみに集中するのがまずはいいようにボクは思います。 Appleがどういう会社かを説明するとき、最初に「アメリカ合衆国カリフォルニア州クパティーノ市に本社を置く多国籍テクノロジー企業で、デジタル家庭電化製品、ソフトウェア、オンラインサービスの開発・販売を行っている会社です。」とは言うわけもなく、「iPhon...

モノマネでいこう。

ふと思った。 「人類誕生から現在までどれくらいの人が存在したのか数えることができるとしたら一体全体どれくらいの人数になるんだろう?」 いや、すごいね。そういう数字、調べてみるとちゃーん在るんだよ。あざます! 2022年に発表されたデータだけど、その時点で累計1170億人なんだって。 (引用:https://www.prb.org/articles/how-many-people-have-ever-lived-on-earth/) これまで1170億個の脳ミソたちそれぞれがほんっとにいろんなことを考えて繋がってきたことで、いろんな文明や文化がブチ上げられていまに至ってるわけだよね。 はーすごいわ。 1170億個の脳ミソが作り上げてきたこの世界。いまさら全く新しいこれまでにないオリジナルな何かって存在し得るのかね、と連想。そんなのあるのかなって。 例えば、過去50、60年くらいロックミュージック界隈を振り返ってみても、JBやジミヘン、ツェッペリンやサバスあたりは一音聞いただけで「あ、アイツらな」とたちまち聞き分けられるような独自性を持った音楽ではあるけれどもオリジンではないわけで。いや、そんなこと言い出したらオリジンなんてないのかもしれない。ロックミュージックのルーツがなんだろうと辿ってみるなら、それはブルースなのであって、そのブルースのルーツは綿花を摘みながら歌われた労働歌なのであって、その先もあるんだよなとか考えるときりがなく、その本当の起源を特定することなんか無理(1170億個のうち、どの脳ミソがオリジンなのかを特定できるわけない)。 「オリジナル=何かの起源」ってことで定義してしまうと、それにあたるものは何も無いのかもしれない。つまり、オリジナルだと位置付けられているものの全ては、太古の昔から脈々と受け継がれてきた文明や文化の変化の過程の中で何かが突然変異的に華々しく変化したものなのであって、その時その場所に突如としてポッと湧き出てきたものなんかひとつもないんじゃないの? では、発明ってのはオリジンなのか?と疑問が浮かび、「人類史上最大の発明を5つ挙げて」とChatGPTに問いかけてみると、「印刷技術・電気・蒸気機関・航空機・インターネット」がそれだと応える(あれ?石器や紙、車輪などは含まれないの?と聞き返すと、あ、そういう意味ではそれらもそうです、と。どうい...

★ドリームジョブ★

まあね。そりゃやりたい仕事=ドリームジョブに就けてる人なんて世の中の一握りでしょうよ。 やってる仕事=やるべき仕事=やれる仕事=やりたい仕事 この4つがこうやってイコールになった状態がドリームジョブに就いているってことなんだよなと勝手に定義して先に進みます。 ドリームジョブを手に入れるため、そのためにはクサらずに努力はしたいわけですよ。努力しないでいるよりは、やり続けた方が人生が楽しくなる可能性がおっきくなりそうな気がしませんか? カンタンなことじゃないけど少なくとも意識くらいはできそう。 いま やってる仕事 、なんですか? 会社からやれと言われてる やるべき仕事 はなんですか? 自分が持っているスキルや経験を活かして やれる仕事 はなんですか? 自分が本当に やりたい仕事 はなんですか? どう揃えるかを考えるために、まず揃ってないケースにはどういうものがあるのか、考えられる対処法について整理してみます。 ケースA:「1.やってる仕事」と「2.やるべき仕事」がアンマッチ ・やるべきとアサインされた仕事を遂行できてないのだと思います。 ・その原因として考えられるのは、やるべき仕事を遂行する環境をマネジメントが与えていない(やるべき仕事を明確に指示していない場合を含め)か、マネジメントは与えているがアナタがやるべきじゃない別の仕事を優先してしまっているか、のどちらかじゃないかなあ。 ・これをイコールにするのは比較的容易。前者ならマネジメントと交渉すればいいし、後者ならアナタ自身がやるべきことをやればいいだけ。 ・アンマッチ状態が続いてしまって実績評価のタイミングをむかえてしまったら、その結果は低いものになるはずで双方にとってアンハッピー。 ケースB:「1.やってる仕事」と「2.やるべき仕事」はマッチしているが「3.やれる仕事」とはイコールになってない ・おそらく不適材不適所なアサインメントがされてるんじゃないですかね。 ・原因として考えられるのは、マネジメントがアナタのスキルや経験を正しく理解していないか、理解はしているが敢えてそれを無視したアサインメントを行っているか(※)、のどちらか。 ・1・2と3をイコールにするためのやれることのひとつは、アナタがマネジメントとコミュニケーションをとり、「やれる仕事」を軸にした「やるべき仕事」をアサインして欲しい、とリクエストする...

薬と毒は匙加減

薬も処方量を誤れば毒になり得るし、毒だとしても使いようによっては薬になる。 つまり、普遍的に薬である物質・毒である物質は存在せず、使い方によってどちらにでもなり得るってことですよね。 例えば、いわゆる風邪薬を過剰摂取(オーバードーズ)すると、意識障害や呼吸困難、場合によっては心停止することもあるし、優れた鎮痛剤であるモルヒネを誤って過剰投与されてしまうと意識不明、痙攣や重篤な脱力感やめまいにつながる、とか。 逆に猛毒として知られているトリカブトは、乾燥させると鎮痛剤や強心剤となるらしいとか。 重要なので繰り返し:薬は毒になり得るし、毒は薬になり得る。目的通りに使うには匙加減が超重要。 ーーー ビジネスにおいても同じことが言えるような気がしませんか、と。 ーーー たとえば会社の業績が芳しくないとして、それを改善するために投与する「薬」としてパッとアタマに浮かぶのはザックリこんなカンジ。 (どれを投与するのかは症状によって異なるわけだけど、ってのは横に置いとくとして) ・業務プロセスの見直しとコスト削減 ・市場戦略の再構築 ・資金調達と財務管理の改善 ・組織文化の改善と従業員のモチベーション向上 ・持続可能性と社会的責任の強化 えーっと、じゃあ「コスト削減」って薬にフォーカスするとして、このコスト削減という薬、過剰摂取した場合にどういう副作用が生じるか、つまり薬として投与したはずのものが過剰摂取によって毒に転じるケースがありそうかを考えてみると; 製品品質の低下 原材料や部品の品質を犠牲にしてコスト削減を強硬してしまうと当然製品の品質が下がり、それによって顧客満足度は低下、結果市場競争力が無くなってしまう。 サービスの悪化 お客さま対応やアフターサービスの品質を下げることとコスト削減をトレードオフしてしまうと、当然顧客満足度が低下し、長期的な顧客ロイヤルティの喪失につながる可能性が高くなる。 生産性の低下 業務の生産性や効率性に悪影響を与えることは自明であるのに、業務基盤や設備をコスト削減を目的に過度に縮小や変更してしまうと当然作業の遅延や低下を招く。 リスクの増大 必要なリスク管理や予防措置の縮小とコスト削減のトレードオフは、当然企業経営の安定性や信頼性が損なわれる可能性が高くなる。例えば、安全対策や法的コンプライアンスを軽視し過ぎてしまうと機密情報漏洩などのリスクが...

ビジョンチャンネル

ほんと量子力学界隈が気になって気になって。それのなんたるかは、理系でないことはもちろん脱力系くらいでしかないボクの小さい脳ミソではとてもとても理解することはできないんだけど、あああとにかく気になる。なんなの?この宇宙で不思議とされていることの全てが量子力学でいずれ解明できるってことなの?そういうことならもっともっと知りたいじゃん的な。ガキの頃にEddieがEruptionどうやって弾いてんのか想像つかず(当然YouTubeも無い時代ね)、だからこそぜってー弾けるようになってやる!って思ってた感覚と似てるっつーか。いろんな本読んでみてるんだけど、自分の言葉でカンタンに説明できるようになるようなスーッと浸み込んでくる解釈となかなか出会えない。 出会えていないものの、それなりにまず素粒子や量子ってなんなのよ、ってのをマルっとまとめてみるとこんなカンジっぽい。 ーーー ・ボクらが存在するこの世界や宇宙そのもの、そこにある全てのモノはぜーんぶ、とにかくぜーんぶ素粒子からできてる ・どゆこと?例えばヒトの身体は細胞でできてますね➔細胞は分子でできてる➔分子は原子(酸素とか水素ってやつね)でできてる➔この原子が物質を構成するものとしてはもっとも小さい単位 ・でも、その原子の中にはさらに原子核があって➔原子核は陽子・中性子でできていてその周りを電子が飛び回ってる➔そしてその陽子・中性子の中にようやく素粒子がHELLO(その先にヒモってのもあるらしいがそれは無視) ・ヒトを含むとにかくこの世にあるすべてのもの、これらを極限まで細かくしていくとすべてが素粒子に行き着く。レゴの世界ではなんでもレゴブロックで出来上がってるように、ボクらの世界やボクら含めてそこにあるものすべてが素粒子でできてる(二回目) ・ヒトの身体のように物質化された素粒子の集まりとは別に、地球を含めた宇宙空間にただ存在しているだけの物質化されてない素粒子もある ーーー で、物質化されてない素粒子は、あのアインシュタインも「あーもうわけわからん。めっちゃSpooky(キモい)やん。認めへんで。」と吐き捨てたくらい摩訶不思議で物理法則では説明できない動きをしちゃう。それをどうにか説明しようとしているのが量子力学。 摩訶不思議な動き?例えばテニスボールを投げればどういう動きをするかそれなりに想像がつくわけだけど、アントマンの...