「Go」じゃなく「Let’s Go」
えーっとね。これちゃんと伝わるかな〜。社長とか部長とか課長だとかなんだとか色々役職持ってる人はいるし、そうじゃない人もいる。そこにある関係性、決して上下じゃないと思ってます。会社という組織の中で、それぞれが違う役割を持ったプロフェッショナルで対等なパートナー。エンジニアって仕事を担当する役割、コールセンターエージェントって仕事を担当する役割、それと同じように社長だの部長だのマネジメントって仕事を担当する役割。いやもちろん、極論言えば会社の仕事は社長の仕事、一人でやれるわけないから分解して分散して手分けしてやってるわけです。って意味では社長が「上」の上下関係あるじゃんってのも正しい理解かもしれませんが、逆に言えば社長はひとりで全てはやれない。だから対等のパートナーってボクは思ってます。これは社長を部長に置き換え、会社の仕事を部の仕事に置き換えても同じこと。
それぞれがそれぞれの得意分野を活かして有機的に繋がってチームとして元気に活動してる。そういうのが理想。
ボクがゲーム会社に勤務してた時、キャリアパスの仕組みをデザインする機会がありました。例えばゲームデザイナーのキャリアパス。彼らはシニアゲームデザイナー>課長>部長、とマネジメント方向に進むパスももちろん選べるし、シニアゲームデザイナー>クリエイティブディレクター>シニアクリエイティブディレクターとクリエイティブ方向を追求するパスも選べるようにしました。だってマネジメント方向よりもクリエイティブ方向を追求したいって人たちもいるわけですから。それぞれどちらの方向に進んでも待遇面で差異が無いようにしっかりサポートする。そう、上下左右縦横斜め、360°どの方向にも行けるので結果的に上下が無くなる無重力状態。
鈴木敏夫がマネジメントで宮崎駿がクリエイティブ、どっちがエライとか無いですよね。宮崎駿のチームにも多くのスタッフがいるわけですが、先述の社長のくだりの通り、宮崎駿が抱える一人では対応できない仕事量を分解・分散してそのスタッフにお願いしている。ここでも対等なパートナー。スタッフがいなければ作品を完成させることはできません。
もちろん、他方では色々面倒な管理とかあるのはもちろんわかってるし、何かを円滑に処理したり判断しなきゃって時には「上下」がうまく機能しなきゃな場面があることもわかってる。そういう特別なケース以外は、ボクは基本的には上下じゃなくて左右で考えたいですね。だから、定められた役割に当てはまらないような解決すべき課題があったとして、それをそのまま誰かに「Go(やって)」とは言わない。全員が常に「Let’s Go(一緒に解決策探そう)」と言えるような左右の関係をリスペクトするチームでいたい。
・・・実はコレ、2年前に書いたものですが、今読み返しても「うん、そうだよな。」と思える。やっぱLet’s Goだよ。
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