電力不足も人材不足もやるこた同じ
「ChatGPTはGoogle検索の10倍の電力量を消費する」(引用:EURO News)
つまり、
・ChatGPTにクエリ―投げてレスポンスをもらうこと
・Google検索にクエリ―投げてレスポンスをもらうこと
このふたつの電力消費量には10:1という大きな差(ChatGPTが約3W、Google検索は約0.3W)があるってこと。
ひぇ~っビックリ。そんなにか!
なんでそんなに差が生じるんデスカ??
それは・・ChatGPTのような生成AIは膨大なデータを基に推論を行うので、Google検索のような情報取得と比較して、はるかに複雑な計算が必要だから。※まあ生成AIに限らず、自動運転やブロックチェーンなんかもここ十数年で急速に発展した、消費電力コントロールにおける脅威となっている技術なわけだけど、その点はさておき生成AIにフォーカス。
そして、同Newsは以下についても触れている。
検索エンジン(Google AI Mode、PerplexityのCometなど)やアプリ(MSやAdobeなど)はもちろん、生成AIはあらゆるものに溶け込み始めていて、すぐそこの未来ではそれが生成AIであることなんか意識せずに、ほとんど全ての人が様々なシーンで使いまくっているビジョンが容易に想像できる。
つまり、電力消費量の大きい生成AIの利用機会は今後あらゆる形で加速度的に増加することは明明白白、それに必要な電力量の確保は人類がイマ直面しているメチャメチャ重要な課題なわけで、それをスムーズに解決できなければ、「AI利用が多い日は突然停電となることがあります」「AI予報:今週火曜日は多くのAI利用が予測されるため午前中は計画停電となります」のような未来も起こり得るわけですよ。
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生成AIの利用増大に伴う消費電力量の激増、この課題をどう解決しようとしてんだろ??と調べてみると、大きく分けて2つの解決アプローチが進められているみたい。
ん?「供給拡大」と「需要抑制」、この2つの解決アプローチは、生成AI利用の爆発的増加に特化したユニークな取り組みか?
いや、そんなことはない。
「何かの需要が急激に拡大し、それに対処するために供給量の拡大を図る。同時に、その需要そのものの抑制に取り組む。」
この「何か」に「生成AI」が代入された例が上述したものであって、このアプローチはどんな「何か」においても適用できる不変的で普遍的なものなんだろう。
例えば、
のように、考えを整理することを助けてくれる公式のようなものに思える。
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では、
「何か」=人材
であった場合についてのアプローチについて考えてみたい。
ある企業において、「連続する事業拡大に伴い人材の需要が急激に拡大している」というような状況を仮置きしてみよう。
その企業が属する業界や規模の設定を無視するなら、以下のようなアプローチになるんだろうな。
人が足りない!という状況下に置かれた場合、端的に「じゃあ採用しようよ」という一本道な結論(=供給拡大)に帰着しがちだが、同時に、いやそれより先に需要抑制の取り組みを疎かにしないように意識したい。
特に、不要な業務(Bullshit Job)の削減は供給拡大の状況に遭遇することとは無関係に、日常的に息をするようにナチュラルに取り組めるようになりたい。もしかしたら、それができていることによって、需要は拡大しない或いは拡大規模を抑えることができるかもしれないからね。
生成AIによる消費電力量急増がもたらしかねないおかしな未来と同様に、人材不足もまた、
「営業予報:来月以降は人材が不足するので仕事の獲得数をxx件までに抑えてください。」
「来月1週目は人材不足が予測されています。その前週は、受注過多を回避するためECサイトはクローズします。」
といった非現実的とも思える自体を引き起こす可能性を秘めてるわけですよ、冗談抜きで。
このような未来に身を置くことにならないためにも、人材獲得は短期的なニーズに合わせた非連続な活動ではなく、常に意識し、連続的に実行していくべきものなんでしょーよ、と自分を戒める灼熱の日の夜。
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